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練習環境に悩むドラマーの皆様へ メッセージ

今日はテクニック的なお話ではなく、普段練習環境に悩むドラマーに向けてのアドバイスというか、そういったことについて少しお話させて頂こうかなと思います。

僕みたいなドラマーが偉そうに助言をするのも如何なもんかなと思ったのですが、皆さんの普段のモチベーションに繋がればなと今日はお話させて頂こうと思います。

ドラマーというのはスティックさえあれば練習を始められる手軽なイメージがありますが、実際に始めてみると日本の住宅事情の都合上、練習パッドですら騒音や振動の問題で思うように練習ができない、捗らない人がほとんどだと思います。

元々自宅にスタジオがあったり、生ドラムが叩ける環境が既にある人は問題ないかと思いますが、なかなかそのように環境に恵まれている人は少ないと思います。

リハーサルスタジオを借りて練習することも可能ですが、なかなか時間が取れなかったり、練習しようとする度にスタジオ代などのお金がかかってしまうことで躊躇してしまっている人も多いですよね。

もちろん実際に楽器に触れられるに越したことはないのですが、
楽器がないと練習ができないというわけではありません。

ヴィニー・カリウタやスティーヴ・スミスの師匠にあたる人物

アラン・ドーソンというドラマーがいるのですが、
そのアランにこんなエピソードがあります。

アランは毎回レッスンの度に生徒に宿題を出していたんですが、
ある一人のアランの生徒さんがレッスン終了時に、

「とても宿題が間に合わない、消化できないのでレッスンの回数を減らしてくれないか」

と言ったそうなんです。

その時アランはこう答えました。

「練習はどんなところでもできるんだ」

深いですよね。


ドラム・セットあるいはスネア・ドラムをもっていないことを言い訳に練習を平気で怠る生徒に対しては
厳しく怒る先生だったんです。

「ドラムを叩く場所がない、もしくは仕事が忙しくて練習する時間がない、言い訳をする生徒はもってのほかだ」

「だってパットはともかく電話帳ならば。誰だって用意できるんだから。」

「どうして手持ちの道具で練習しようとしないんだ。」

「私なんて『4ウェイ・コーディネーション』の教則本をほとんどドラムなしで練習したんだよ。」

っとこんな風に言うんですね。

そんなアランさんはツアー中、ホテル住まいの毎日が続いた中で、パットと灰皿で自習したというお話もありまして、パットの縁の部分をシンバル、パットの中央をスネア・ドラム、1枚の灰皿をバス・ドラムのペダルにもう一枚をハイ・ハットペダルに見立てて、これで十分だということで手足のコーディネーションの練習していたという話もあります。

そして、そんな彼はこんな名言を残しています。

「だいたい練習なんてものは、必ずしも完璧である必要はないんだ。仮に95%しかできないんであれば、95%のことをしっかりやるのが重要なんだからね。そしてそれが何%であれ、やる方がやらないよりはるかにましだ…」

やる方がやらないよりはるかにまし。。

これ名言ですね。ほんと。

どんな時でも本人の自覚次第で練習はできるということですよね。

僕はこの話を初めて聴いた時、
ない環境を羨むのではなく今ある環境でいかに成長できるかを考えるということが大切だということを改めて感じることができました。

むしろ最初から環境が整っている人よりも、想像力を働かせることで見えてこなかった部分が見えたり、発見できることも多いと思うんですよね。

最終的にはもちろんドラムセットに触れることでしか学べない部分もあったりはするんですが、例えば、生ドラムが叩けないのであれば電子ドラムで、それも難しければ、練習パッドで、それも厳しければ、あるいはスティックすらない環境でも手でパタパタ膝を叩いたり、簡単な手足のコーディネーションや譜面の読み書き、素晴らしい先人達の映像を見たり、音源を聴いたりすることもまた学びですよね。

そんな感じで成長へ繋げられる可能性は無限大に存在するので、

もし今練習環境に不満を抱いている人は
今一度、今ある環境を冷静に見つめなおして、
環境を変えられるのであればそれも手ですが、
難しい場合は、今自分に何ができるのかを思考して練習に取り組んでみてはいかがでしょうか

練習というのは無理やりやらされるものではないと僕は思っているので、
是非楽しんで、あんなことができたら楽しいな、これができたらまた世界が広がるなっと

ワクワクしながら、自分なりに自分なりの環境で成長のポイントを見つけてどんどんチャレンジしていってもらえたらなと思います。

結局成長できるかどうかは自分のやる気次第だと思いますのでね。

そんな感じで、今回はこれくらいで終わりたいと思います。