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8分の6拍子
8分の6拍子とは、
1小節に8分音符が6つ入るリズム
を表します。
8分音符が6つ入るということは4分音符が3つ入る拍子、すなわち4分の3拍子と同じではないかという疑問が出てくると思いますが、根本的に捉え方が違います。
8分の6拍子は8分音符3つの塊が2つあるという複合拍子の考え方で、大きく捉えると2拍子のような捉え方ですね。
対して、4分の3拍子は4分音符が3つ存在する単純拍子。
どちらも演奏するタイミング的には同じなのですが、基準となる音符が何になるかによって記譜方や演奏の際のフィーリングが大きく変わってきます。
あるいは4分の2拍子として捉えることで8分音符3つを3連符として捉えて記載することもできるでしょう。
いずれの表記でも演奏は可能ですが、どの拍子で記載すれば演奏者にわかりやすく伝わるかが重要ですね。
16分音符7つ分で分割フィル
さて、ここからが本題ですが8分音符を基調としたリズムに対して、16分音符で、しかも奇数である7つのグルーピングで分割する超トリッキーなフィルをご紹介します。
正直なところこのリックをいきなりライブ演奏で用いることはオススメしません。
崩壊率80%以上といっても過言ではないくらいの危険なフィルですが、その分正しく着地できた時の喜びは大きいでしょう。
小節頭から開始するのではなく、8分音符1つ分休符を挟んでから開始するところがフレーズのいやらしさを増幅させているポイントですね。
ゴーストノート部分は可能な限り音量を抑えてスムーズな演奏を心がけましょう。
演奏者にも聴いている側にも不安を与える要素がふんだんに含まれているフィルですが自分に自信をもって迷わずプレイしましょう。
SCORE
参考動画
目標BPM ♪=240
8分音符を基準としたテンポ換算です。
練習ポイント
●タムのフレーズに惑わされない
●スローテンポで演奏しても正確なグリッドで演奏できるようにする
アドバイス
タムを用いることでフレーズがメロディックになるのでどうしてもその音階に耳が持っていかれてしまいタイムが引きずられてしまいがちです。
演奏者自身が術中にハマってしまう可能性がかなり高いので注意しましょう。
慣れるまでは左足のフットハイハットを符点4分音符で踏むなどして拍の区切りを明確に認識しながら演奏すると良いでしょう。
無事着地させるには、フレーズの肝となる16分音符を定められたテンポに対してどれだけ正確に演奏できるかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。